よく「私の技術では、まだこの楽器や弓の性能を使いこなせないし・・」と言う消極的な言葉を聞きます。しかし逆に私は訊きたいです。「性能を使いこなしている人がいったい何人いるでしょうか?」と。
弦楽器の話しではありませんが、私はAdobe社の業務用ソフトを使っています(弟子にも購入させます)。そうすると、たま~にですが、「本当に使いこなせています?」とか「もっと安いのでもほとんど同じ事ができますよ」とか、「仕事として使うのでなければオーバークオリティなのでは?」とかの余計なアドバイスを頂くこともあるのです。
しかし、私が長い間に色々と使ってたどり着いた結論なのですが、例えAdobe社の業務用ソフトの1/10の機能しか使いこなせていなくても、性能の高いツールを使う方がよほど効率的なのです。逆のことも言えて、その性能の全てを使いこなす必要などはないのです。
同じ事は弦楽器にも言えます。「私にはまだ使いこなせないから・・」と消極的になっている人は、結局いつまで経っても「その時」はきません。逆に「良い道具から学ぶ」という積極的な考え方こそが重要なのです。人生は短いです。良い道具を使って、効率よく吸収(学習)して、そして楽しむべきなのです。初級者クラスの方が良い楽器や弓を購入して悪いことは何もありません。上級者の方は、「次の境地(さらなる楽しみ)」が見えてくることでしょう。
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