ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
ブログ記事

工房

ストラディヴァリの研究をしてはいけないのです

 ストラディヴァリの研究というものをよく耳にします。ところが、ストラディヴァリという楽器を研究するのは危険です。  なぜなら、その研究者は、借りた数億円以上もする、そのストラディヴァリを否定できるでしょうか? 私なら、出 …

人間は高度な脳を持っているが故に、あえて困難を求めているのでしょう

 以前私が「弦楽器の魅力とは」でも書いていますように、人間は困難を克服したときに、大きな満足感を感じるのです。だから「山」があったら登ってみたいという好奇心に駆られるのです。  弦楽器も同じだと思います。  だから、その …

「修業」と「勉強」とはちょっと違うと思います

 ヴァイオリン製作だけでなく、職人や技術を習得する方法として「修業」とか「勉強」があります。これら2つには明確な違いは無いのかもしれませんが、一般的に「修業」とは親方とか師匠の元に付きっきりで技術を学ぶ方式です。一方、「 …

製作者のキャラクターは、基本的には変化しません

 昨日の「FFTアナライザでの測定から見えてきたものは」の記事の中で、次の様に書きました。 「本質」とは楽器の持っている根本的なキャラクターです。 そしてその「本質」とは物理的に何を指しているのかというと、「構造」であり …

FFTアナライザでの測定から見えてきたものは

 FFTアナライザでヴァイオリンの音響測定をする方法は、大ざっぱに分類すると次の3種類があります。 1. 実際に演奏して、その音をマイクロフォンで測定する方法 2. 駒をタッピングして、タップトーンをマイクロフォンで測定 …

良い楽器の周波数特性は素直なのです

 少し前の事ですが、Bluetoothスピーカーで私のお気に入りのヴィオラのCD曲をかけて聴いていると、ヴィオラの音があまりにも薄っぺらで、全然ヴィオラの魅力を感じないことに気づきました。音質とは関係の無いはずの演奏さえ …

眼鏡にもお金がかかる

 我々職人にとって視力も技術のひとつです。視力がぼやけていては、高度な作業はできないからです。  視力が良かった私も、さすがに最近は老眼鏡が必須です。作業距離、拡大率にあわせて4つ(拡大のも含めたら6つ!)の眼鏡を使い分 …

ここ数日はずっとニスの修理

 ここ数日間はかかりっきりで、この夏の異常な猛暑でニスの表面が傷んでしまったヴァイオリンのニス修理を行っていました。  他の調整の楽器もちょうど無かったので、集中して作業することが出来て良かったです。  それにしても、今 …

Zauberplatteにはどのような効能があるのか?

 私の考案したエンドピンストッパー”Zauberplatte”ですが、今まで何度か次の様な感想というかコメントを頂いたことがあります。  「興味はとてもあるのですが、価格がそこしこするので躊躇して …

音大の低レベル化が指摘されてもう久しいですが、道具にお金をかけないと

 個々の話しでは無く、一般的、平均的な話しですが、音大の低レベル化が指摘されてもう10年以上経ちます。  私は演奏技術の専門的な事は判りませんが、しかし楽器や弓、そしてそれに対する意識に関して、明らかにレベル低下を感じま …

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