ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
ブログ記事

工房

3Dスキャナ vs 3D CAD

 先日、壊れた修理用のクランプを3Dプリンタで出力して補修したという記事を書きました。その時には、手っ取り早く3Dのデータを作るために、まずはテストとして、オリジナルのモデルを3Dスキャナでスキャニングして、データを作っ …

3Dプリンタで修理用クランプの補修

 修理用クランプが壊れてしまっていたので、3Dプリンタで新しく作ってみました。形的には十分使える品質ですが、まだ課題もあります。それは今回使った樹脂は熱に対してあまり強くないことです(膠付けの後に加温する作業があるのです …

トランポリンは揺れないしっかりした床に置くべき

 思考実験です。  トランポリンで高く跳びたいとき、もしもトランポリンを設置している床がフワフワだったら、どうでしょう? おそらく、トランポリンのバネの力を効率的に受ける事が出来なくて、うまく跳べないはずです。本来のトラ …

センターがきちんと出ている楽器って意外と少ないです

 我々楽器を扱う技術者は、様々な視点から楽器を見て把握しています。もちろん、その方法とか重要視度は、それぞれの技術者によって大きく異なります。  私の場合には、ラベルとか雰囲気とかはできるだけ排除して見るタイプです。だか …

焼き鳥会、楽しかった

 昨日は焼き鳥会で、9人が集まりました。初めて参加の方もいらして、楽しかったです。  おかしかったのは、初対面の方どうしが、実は先週同じオケで弾いていたことでした。この世界、狭いですよね。  工房では話さないようなお仕事 …

聴覚の衰えている年配者に、良い音がわかるのか?

 聴覚は100%、歳と共に衰えていきます。例えば、あの「モスキートトーン」って、10代では当たり前に聞こえるのに、もう20代くらいから厳しくなってきます。まして40代、50代、60代なんていったら、当たり前の事として「無 …

他人に楽器を貸したら、楽器が鳴らなくなった(?)

 時々、「他人に楽器を貸したら、返却後に楽器の鳴りが悪くなってしまったけれど、変な弾き方をされたのではないか?」という、相談とか再調整の依頼があります。  もちろん、長期間貸すのと、一度だけ貸すのととでは話が全く変わって …

たちの悪い、アマチュアの自称「製作を勉強した」人のアドバイス

 先日、私の工房のお客様の話しなのですが、 「同じアマチュアオケで一緒に弾いているおじさん(おじいさん?)が楽器製作を習ってるみたいで、知ったかぶりして楽器のアドバイスをしてくるから、うっとうしい!」、とのことでした。 …

楽器内部のカビ落としが大変だった

 現在オープン修理をしている楽器なのですが、外側からは想像できないほど内部にカビが繁殖していました。それを歯ブラシとかで丁寧に落として、念のためにアルコールで殺菌処理(気休めかもしれませんが)しました。  楽器の内部は、 …

「理」とか「科学的」というのは、「物理学(学問)」の事ではありません

 私は常に、「理にかなった」とか、「科学的に」とか、または「物理」とかいう言葉を強調、主張します。  中には「物理学を知りもしない職人のお前が、偉そうなことを言えるのか?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。  その …

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