私は常に、「音楽の本質とは何か?」とか「演奏とは何なのか?」とかを考えています。それは技術者としての自分の、これからの進むべき道の道標となるものだからです。

 もちろん、そんな究極の問に対する答えを、そうそう簡単に出せるわけではありません。しかし、ヒントはあります。

 先日の「焼き鳥会」の時に、ある方と「感動する演奏とはどんな演奏なのか?」という会話をしました。そうしたら意見が一致しました。

「感動する演奏とはどんな演奏なのか?」
 その第1位は「自分の子どもの演奏会」でした。その方は「涙が出るくらい感動した」と言っていました。

 ここが考察のポイントです。子どもの演奏とは、技術的には一番下手なクラスの演奏なのです。しかし、そこから最大級の感動が生まれるのです。

 以前にこちらにも同じ事は書いていますが

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