技術者の私が言うと、自分で自分事を言っているように思われるかも知れませんが、そうではありません。その点は誤解の無いようお願い致します。

 昔は日本にはたくさんの人(労働者)が居ましたから、人とか技術とかは、商品のサービス的に低くとらわれていました。
 例えば客が自分の無理を主張してそれが通らないなら、「それなら、他で買うよ!」って感じです。

 これは何も弦楽器業界だけの話しだけでなく、建築業界、自動車業界、一般商品など全てにおいてそのような傾向にあったと思います。だからその名残で、今でもお金を出す方が偉いと思い込んでいる、勘違いした客が多いのです。

 ところが人材不足になって、請け負ってくれる業者(技術者)が少なくなっています。さらに、その少ない中で、さらに高度な技術を持っているような業者はさらに貴重になっているのです。

 

 将来は今以上に「商品(物)」よりも「技術(人)」の方がより貴重になります。

 だから、お金は商品に払うのでは無くて、「人(技術)」を求めるために払うのです。楽器も同じです。通販とか適当な楽器店で購入して、その後に高度な技術者を探すなんて都合の良い話しは通用しなくなる事でしょう。

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