ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
ブログ記事

工房

当然のことですが、私の工房で買ってくださった商品は差別しています

 私は、私の工房お売りした商品、例えば楽器や弓は当然として、ケースでも差別しています。  「差別」というと意地悪な感じに捉える方もいらっしゃると思いますが、そうではなく、買ってくださったお客様の満足のために、「責任をもっ …

80年代のN響の演奏は素晴らしい

 先ほどテレビで80年代の演奏と思われる、N響の「悲愴」の演奏が流れていました。私の中では、当時のN響の音は素晴らしいと感じていましたが、それが私の想い出から作られたイメージなのか、実際にそうだったのか、とくにそれ以上の …

弓の毛の片側だけから、馬毛が切れていく(減っていく)人

 馬毛が弓の毛幅の片側から徐々に切れていく人がいます。  その原因は、弓の傾けすぎにあります。  それではなぜ弓を傾けすぎて弾く癖があるのかというと、弓が弱いからなのです。弓が潰れやすいために、自然と弓の毛を(平行近くに …

弓竿のフェルナンブコ材の材質はピンからキリまであります

 時々、私が販売している弓について、「材質は? フェルナンブコ材ですか?」と尋ねてくる方がいます。  もちろんフェルナンブコ材です。  通常、よほど安物の弓で無ければ、弓の材質=フェルナンブコ材と言い切っても良いほど、フ …

私の工房には、なんにもありませんよ

 ネット検索して、情報を探している人に、ガッカリされないように事前に言っておきます。  私の工房には、なんにもありません。特別な楽器や弓があるわけでもありませんし、大先生が通われている人気店でもありません。魔法の技術を持 …

楽器の製作技術の差ってそんなにあるのか?

 私の話の中で「良い楽器」、または「良い技術」という言葉が頻繁に使われているのをお気づきと思います。  しかし、「楽器の製作技術って、そんなに差があるの?」っていうのが、正直な感想なのではないでしょうか?  答えとしては …

自分の著書をたまたま開いたら、「いいこと書いてるなあ!」って。

 工房を整理していて、たまたま私の著書「弦楽器のしくみとメンテナンス2」のあるページが開いて、書いている図に目が行ったのです。  「調整とベクトル」の図。  これまでこんな簡潔な説明をした人がいたでしょうか! 我ながら、 …

打楽器奏者の素晴らしい技術

 先日、「題名のない音楽会」で、打楽器奏者の特集をしていました。そして最後に、3人の打楽器奏者だけで、ベートーヴェン第九の4楽章の最後の部分だけを演奏したのです。  楽器は、バスドラムとシンバルと、トライアングルだけです …

自分が良いと思えば、何でも良いではないか?

 「楽器も、弓も、調整でも、演奏する自分が良いと思えば、他人にああだこうだと言われる筋合いはない」という事を言う人もいます。  それは、その通りです。満足していれば、それで良いのです。究極の目標は、自分が心から満足できる …

「葉書の理論」とは

 「葉書の理論」というのは、私が勝手に付けた理論なのですが、楽器の製作精度と音の関係を説明するための重要な考え方なのです。  多くの方は、製作精度というと、楽器の外観の美しさをイメージすると思います。それはその通りです。 …

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