ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
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工房

楽器の中のホコリは、どうしてこんなに溜まるのだろう?

 私は楽器の調整の時には、ついでに楽器の内部の清掃も行います(必ずというわけではありません)。  その時に吹き出すホコリの量の多いこと。毎回驚きます。  楽器を扱いが雑な人(汚い楽器)は、想像していたとおりの「酷さ」なの …

9月に入って、ようやく猛暑からは脱出したかな?

 今年の猛暑は異常事態でした。特に7月後半の猛暑は、酷かったです。ニスの被害も例年以上に多かったです。特にニスが柔らかいカントゥーシャの楽器(年代によっても違いますが)でニスにトラブルが起きてしまった方もいらっしゃいまし …

私は説明するための台詞の台本は作っていません

 私は工房にて、弓の性能の理論の説明をするときなど、毎回、同じような内容の事をお話しします。  しかし、その時に、私は講演会で話をするときのような台詞の台本は作らないことにしています。なぜなら、お客様とは「一期一会」の気 …

日本の「騒音公害(汚染)」の現実を、もっと自覚すべきです

 最近、たくさんの海外からの旅行者が日本に訪れてくれます。  しかし、もしも「音」が見えたとしたら、日本ってとても汚い国です。例えれば、ヘドロにまみれた街で、平然と暮らしているようなものです。こんな汚い国を、何の疑問も持 …

使っていない楽器の弦は緩めてください

 全く使っていない楽器は当然として、年に数回しか弾かないような楽器でも、弦を緩めて置いてください。楽器の傷み方が、まるで違います。弦を緩めた後に、駒の角度を再調整しておくのがポイントです。   週に一回くらいは …

お金をかけなければなりません。しかし、お金をかければ良いというものでもありません

お金をかけなければなりません。しかし、お金をかければ良いというものでもありません。  これは一見矛盾した言葉にも思えるかもしれません。しかし、重要な考え方であり、それは弦楽器以外の全てにも当てはまります。  例えばあなた …

threshold(しきい値)を越える努力

 楽器だけの話ではなく、全てにおいてそうなのですが、多くの方は自分自身の現在の世界観(価値観)に満足しています。正確に言えば、「満足している」というよりは、満足しようとする努力をしています。  なぜなら、生物は自分を守ろ …

ついつい無難な方へ流され気味なので、もっと気持ちを張らなければ

 お客さまとの接客や、調整の内容など、「答え」は一つではありません。いくつもの選択肢があって、その中から妥当と思われるものを探すのが、接客であり、調整なのです。  難しいのは、より本質的で高度なものほど、お客様は拒絶しま …

当然のことですが、私の工房で買ってくださった商品は差別しています

 私は、私の工房お売りした商品、例えば楽器や弓は当然として、ケースでも差別しています。  「差別」というと意地悪な感じに捉える方もいらっしゃると思いますが、そうではなく、買ってくださったお客様の満足のために、「責任をもっ …

80年代のN響の演奏は素晴らしい

 先ほどテレビで80年代の演奏と思われる、N響の「悲愴」の演奏が流れていました。私の中では、当時のN響の音は素晴らしいと感じていましたが、それが私の想い出から作られたイメージなのか、実際にそうだったのか、とくにそれ以上の …

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