ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
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工房

久しぶりにQ&A

 半月前からヴィブラートについて色々やっていたのですが、ようやくQ&Aに掲載しました。この内容に関しては書こうと思ってから10年以上経過して、ようやく一応ですが書くことができました。  「たったこれだけの内容? …

音って、あらためて繊細な事だと思い知った

 現在「佐々木ヴァイオリン製作工房ホームページのQ&A」に「正しいヴィブラートと”痙攣”のヴィブラートの違いは?」という内容の記事を書こうとしています。  そこで音響測定で、2種類のヴィ …

私が楽器の撮影にこだわる理由

 あくまでも私の経験からの感想でしかありませんが、楽器の撮影写真の品質とその楽器の品質は、ある程度比例していると感じます。  なぜなら、例えば私の場合ですが、手間と技術の粋を集めてようやく完成したその楽器(自分作の楽器で …

「日本刀」の続き

 先日の日本刀作品展で聞いた話ですが、「銘刀」がこうして素晴らしい状態で残っているのは、使用者が大切に使っていたからだそうです。例えば、時代劇では刀の刃どうしを「カキ~ン」とぶつけ合っていますが、実際にそんなことをしてし …

日本刀の作品展を見に行きました

ホテルオークラの隣に「大倉集古館」というのがあるのですが、そこで日本刀の作品展があったので、勉強のため(刺激を受けるため)弟子の林さんと見に行きました。  我々も同じ「刃物」を扱うのですが、その「刃」にかける意気込みは我 …

「2番打者」のような修理・調整

 修理・調整を行う上で重要なことは、確かに音を良くすることではあるのですが、しかしもっと大切なことがあります。「寸法を基準に合わせる」ことです。例えば指板の側面が波打っていて楽器の中心線が出ていないとか、または糸倉の左右 …

繊細な調整

 今日は、半日かけてアゴ当ての金具を削りました。言われなければ気づかないような(調整代金はそこそこ高いので本人は当然知っていますが)微調整ですが、このようなところまで手を施すのが本当の調整です。もちろん、予算にもよります …

楽器を調整に出す時間がない

 よく「レッスンがあるから、修理や調整に出す時間が取れない・・」とか、「演奏会が近いから、調整に出せないので今回はこの場で弦の交換だけを・・」とかの話になります。  そのお気持ち、よくわかります。しかし、レッスンがあるか …

アジャスター一つをとっても

 アジャスター一つをとっても、素材や形によって質量にこれだけの差があります。先日にも実験したのですが、軽ければそれだけ音が良いという単純なものではありません。アジャスターの構造と素材によって、微妙な振動の差が生じて、それ …

素人に楽器をいじらせたらダメですよ

 時々、トレーナーとして手伝いに来てくれている演奏者で、「自分は楽器の調整も出来ので、魂柱を調整してあげようか?」とか言う人がいます(私も実際にそういうのを何度か見たことも聞いたことがあります)。また、アマチュア演奏家の …

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