ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
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割れ修理が想定通りにいかず、結局はフルオープン修理に

 表板の接ぎ割れ修理のヴァイオリンの修理が、当初の予定の「分解しないまま修理」というのが二度別な方法にて修理したのですがうまくいきませんでした。楽器の製作精度とか、楽器の内部歪みのせいで、うまく再接着出来なかったのです。 …

楽器拭き布を小まめに洗濯する事が、基本中の基本です

 私の工房には様々な状態の楽器がやって来ます。私の工房は飛び込みの一見のお客様はお断りしておりますので、基本的には常連の方なのですが、それでも楽器の状態は人それぞれ、様々なのです。  もちろん、楽器そのものの性能差もある …

安易に弓竿からフロッシュを外さないでください

 安易に弓竿からフロッシュを外すと、様々なトラブルが生じることもあります。例えば、弓毛を留めているクサビが外れてしまったり、弓毛のバランスを崩してしまったり、最悪な場合には下写真の様に弓を壊してしまうこともあります。   …

ヴァイオリンの人こそ、中低弦の音を意識して聴いて欲しい

 先日、あるヴァイオリンのお客様と、「中低弦の音を聴く意味」について話をしました。その方は、ヴィオラも弾く方なので、とても納得してくださりました。  簡単に言ってしまうならば、中低弦の音って、自分自身をスローモーションで …

乾燥しているからって、安易に楽器の内部の湿度だけ高めたらダメです

 具体的な製品名はあげられませんが、乾燥しているからって、一生懸命楽器の内部の保湿をしている人がいます。  しかし、この行為って間違っています。なぜなら、楽器内部の変化は必ず、外の環境から遅れて変化するからです。だから、 …

楽器は、「購入後も是非ともその店でお世話になりたい」と切望する店にて紹介してもらう

 よく、お客様に「楽器は、購入後にも是非ともその店でお世話になりたいと切望するような、そんな楽器店にて紹介してもらって購入する物なのです」と説明します。試奏し回って購入するものではないのです。  逆の事も言えて、「購入後 …

演奏家の言うことを全て鵜呑みにしてはいけませんよ

 今日、ある若いチェロ演奏家と、弓とか毛替えとかについての話をしました。その中で、「ある年配のチェロ奏者が、『弓毛は汚れたら、フロッシュを外して馬毛を水洗いすればもっと長く使える』と言っていましたが、ほんとうですか?」と …

3Dスキャニングは、いざやってみると難しい

 私は楽器の3Dスキャニングをすることが一つの目標です。昨年から3Dスキャナを導入して色々実験しているのですが、いざやってみるととても難しいです。  何が難しいかって言うと、楽器って意外と大きくて、3Dスキャニングするの …

国産3Dプリンタ”Qholia”がきました

 昨年のブログにも書いていますように、国産の3Dプリンタ”Qholia”の性能が凄いらしいのです。しかし、1つ1つの手作り製品のため、昨年注文したときには「注文が多く、お届けの目処が立たない」とい …

お客様にオーディオの音を聴いてもらいました

 調整にいらしたお客様と、「演奏者は演奏には興味があっても、音に興味がある人は意外と少ないのです」という話になって、オーディ装置から出る音で、一緒にマイスタージンガー(私の最近のお勧め)を聴きました。  そのお客様も、「 …

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